英文法/語法の話

若い先生方との勉強会で、英文法・語法の話をしてきた。
普段お世話になっている、先輩の先生も顔を出してくれて感謝している。
冒頭で自分が高校生の頃の英語のテストを紹介したが、今振り返ると、高校だけでなく、大学でも、同僚・先輩でもいい先生に教わってきたなあ、と感謝の気持ちでいっぱいである。
英語教育でも英文法は最近重要性を指摘する声が上がっており、現場でどのようなものが求められているのか自分の認識とのズレを確認する上でも、いい機会だったと思っている。
・シリーズで5回くらいやって欲しい
・雑誌の連載でじっくり読みたい
・勉強しなければ、と痛感した
など肯定的な反応が返ってきたが、実際『よくわからないんだけどなあ』とか『ここは違うんじゃないかな』という声を聞かせてくれると、こちらとしては更にいいフレームワークが構築できるので、今後とも交流を続けていきたいと思う。
・語用論的なアプローチが入ってくると、『これは必ずXX』といえない部分が出てくるのでは?
・大学時代にFocus on Form の重要性を指摘されてきたのでその部分に対する批判をつっこんで聞きたかった
などのコメントは次回につながるいいヒントとなった。
最後の方で、『英語の表現に対して、これは…だから XXだ、と言い切れる根拠のようなものはどうやってできあがったのか?』と聞かれたのだが、これは自分の疑問にとことんこだわり付き合い続けること、問いそのものを洗練していくことにつきると思う。あとは、正しく使われている英語をとにかくシャブリ尽くすように自分の血肉となるように練習したり、使ったりすることで、自分の言葉を作っていくしかない。
高校生のエッセイやスピーチライティングを直していて、『ここは、この前の資料で出てきた、… っていうのを使えない?』などと言うと、彼らはたいてい『イヤー、そういえばありましたね、そういうの』などとアンテナの弱さを露呈する。『英作文的読書』とは金子稔大先生の受け売りだが、『みんなそこそこできるもんだから、意味を読んでいるだけで、英語を読んでいないんだよね。』と指摘して、それまでに扱った英語の材料をもっと読み込みなさいという趣旨を伝えている。