「今月の歌」とは、こんな実践でした。
毎月、1曲(または2曲)、英語で歌われる曲を取り上げて、その歌詞を聴き・読み・考え・感じて、
「頭に浮かんだことを、ことばにする回路を鍛える」
「言いたかったけれど言えなかった『ことば』と出会う」
というのを目論んだ活動です。
典型的活動を含む、ワークシートの例を貼っておきます。
HEM歌
Joe Jackson
イントロとして、アーチストや時代背景の簡単な説明を教師が与え、
タイトルを伏せたまま曲を聴く
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歌詞の空所補充
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不十分・不完全な理解のまま、タスクをこなし、2〜3分程度で「感想 (comment)」を書く。
一言二言でいいので、英語でも書く。
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いったん回収して、教師の側で一人ひとりの感想を記録(入力)する際に、
英語の訂正・修正をしておく(ワークシートには添削をしない)
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次時でワークシートを返却し、残りのタスクをこなし、歌詞の確定
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「やっぱり」とか「へえー」とか「そうだったんだ」とか「まさか」
などという思いを胸に、今度も3分程度で、「気づき (noticing)」を書く。
ここでも、一言二言でもいいので、英語を書く
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「タイトルづけ」などの、更なる課題を与える
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回収して、一人ひとりの気づきの記録(入力)の際に、訂正・修正し、
「感想」と「気づき」を2クラス分まとめて印刷。
印刷時に、楽曲やアーチストの背景的知識なども英語の情報として盛り込む。
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次時で返却の際に、「自分が書いたものがどのように処理されているか」を確認。
誤りの訂正や表現の修正だけではなく、
自分でうまく言えなかったことを、他の人の「感想」や「気づき」の英語で
「適切に言語化できている」ものがないかを確認する。
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理解が深まってから、様々な音読練習で発音・リズムの徹底
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歌唱・合唱
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歌うほどに理解が深まる(といいなぁ…)
という流れです。
年度末に、「合唱大会」をやったこともありました。録画してDVDに焼いて担任へのプレゼント、というのが結構好評だったように思います。