『ないものねだり』

日本代表にとってのワールドカップサッカーも終了。
開始20分 (少々) の松井選手のシュートが惜しかったなぁ…。でも、タラレバはなし。試合終了後、駒野選手の肩を抱き一緒に泣いていたシーンが印象的。

期末試験も佳境。
自分の担当する試験も残すところあと1科目。
あとは採点天国。
今回、高2の『ライティング』では、「説明文」を完成させる問題をいくつか出したのだが、この素材文の元ネタは、過去ログでも言及した一連の「しくみ事典」。採用の基準は、文章の長さと、語彙・構文の難易度・複雑さ。
今、手元にあるものを幾つか紹介。

  • The Way Things Work (1988), Dorling Kindersley, London
  • How Things Work (1994), Derrydale Books, New York

この2つは、教員に成り立ての頃からずっと使い続けているもの。前者は、マンモスのイラストでお馴染みの楽しい読み物だが英語は結構難しい。後者はピーナツのキャラクターが登場する英語ネイティブの小学生向けなので、日本の高校生にも容易。

  • See Inside How Things Work (2009), Usborne Publishing, London
  • How Things Work Encyclopedia (2010), DK Publishing, New York

こちら2つは、今年になって、高2ライティング用に買い足したもの。後者は、よりplainな英語を、ということで選んだ。前者は、絵本の要素が強く、フリップをめくると、中のメカニズムが見えて、さらに解説があるのが楽しい。スペースが限られた分、記述もコンパクトになるので、いわゆる分詞構文や、動名詞句の多用など、日本の高校生にとっては「お勉強」の対象となるであろうもの。
こんな感じで、比較対象、分析統合した上で、教室で「お手本」を提示している次第。
さて、

  • 内田樹 「言葉の力」

を読んだ。これは、『子どもを「育てる」教師のチカラ No. 2』 (季刊 2010 Summer、日本標準) の特集「言語力を『育てる』」の巻頭を飾る小論 (pp. 8-9)。正直、これまでの内田センセイの言説と代わり映えはしないので、何か、新しいもアイデアに触れたとかインスパイアされたという感じはないのだが、買って損したと思わないのは、やはり、こういう言葉を、この人から聞いて安心したいという欲目が私にあるからだろう。
この雑誌、今年になっての創刊らしい。第一印象は、「明治図書的」「TOSSっぽい」というものだったが、これからどう育っていきますでしょうか。今号には、特集のうち「各科で育てる」中学校の実践例として、

  • 原田尚孝 「英語の授業で育てる『言語力』と『言語活動』」 (p.37)

が掲載。もっと分量が欲しいところ。
また、連載「ICTで授業を変える」として、

  • 前田康裕 「映像で感性を高め、表現を豊かにする」 (pp.74-75)

があるので、ご参考までに。

レジで会計を済ませている時に、隣のCD売り場から流れる歌声に共鳴したのか、物凄く切ない感情がわき上がってくるのを感じた。

本日のBGM: 若者のすべて (フジファブリック)

The Way Things Work

How Things Work

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