「一昨日来い!」とは言うが「一昨日来るぞ!」と言わないのは何故?

今日から五月。初夏どころか盛夏を思わせる陽気。
高2のクラス、片方はbaby pictureの暗誦のペア活動が終わっていなかったのでそこから。キーワードのみからの復元作業で、必ずしも原文通りにならなかったときにもペアがリピートできるかという部分を感じさせたかったのだが、たまたま代表ペアでやってもらった生徒の一人が余り覚えていなくて、格好のデモになった。あとはvocabulary previewの仕上げ。例文音読後、追加例文をディクテーションさせようと思ったのだが、前時導入の例文がすらすら読めていない生徒がいたので、backward build-upで音読。ディクテーションはグループから代表一人に出てきてもらい例文を覚えて帰り、他のメンバーに口頭で伝えディクテーションするという変則ワザに。使用した例文は次の二つ。

  • Disabled students face different problems from their able-bodied friends.
  • His disability did not stop him from becoming a world-class scientist.

動詞としてのface ≒ experience something difficult or unpleasantは初出のようで悩む生徒も。まさに、This is what you have to face.の例ですね。二例目は、前回導入時に見せたHawking博士のイメージ。こうしてみると、私の授業では一貫して新教材導入時の教師によるoral introductionをやらないのだなぁ。とあるMLで著名な大学の先生が、逐語訳や語彙指導の様々な活動について「要は生徒に英語力がつけばよいわけですが、これといった決定的な方法がないので英語教師は悩むわけでしょう。」といっていたが、授業は正にその通りだと思う。「生徒に力がついたか?」または「生徒が力がついたと思ってさらに意欲的になったか?」が大事。残り時間でReadingのピースの穴埋めをチェックして、連休明けまでにやってくる「家族に訊く…」を配布。これからまるまる1週間授業無し。
高3ライティングは「英語で言えなかった表現」のピア・レスをもう片方のクラスで。「架空のhome stay program用 placement information」の様式完成課題を用いて、QuestioningとListingの導入。idea generationの基本はこの二つ。私の授業でも cubingとかSPRE/Rとかいろいろやるけれど、本当に大事なのは、最初にやるこの二つで、結局はここに戻るんだな。その意味でも「生徒が問いを立てるスキル」は重要。先週同僚のK先生が東アジアの某国で使用されている教科書のコピーを見せてくれたのだが、教科書の中に、内容を読まないとできない、「この答えのもとになる質問の英文を書きましょう」というタスクがあった。これは日本の教材にはまだまだ少ないのではないだろうか?かつて、公立高校教諭時代だからもう15年以上前のことだけれど、当時同僚のY先生の英語Ⅰの授業はまさに、生徒に内容に関する問いを作らせる実践だった。若い頃、よきお手本となる先輩の教員がいたことに感謝。まだまだY先生のレベルには近づけていないなぁ。
連休明けに「表現ノート」の事前相談会を行うことを指示して終了。楽しみです。
このところ、英語教育プロパー以外の記述が増えてきたような感じもするが、それならそれで、「明後日の方」をむいちゃっているということで、『英語教育の明後日はどっちだ』とでも思って、読みつづけて下さい。
さて、明日は4時起きで本業です。