今日のエントリーも、「気になる語法」シリーズに入れておいて下さい。 英語ニュースで時折見聞きする表現形式というか言語「事実」だとは思うのですが、英語ニュースの解説本を書いてくれるような有識者も全くと言っていいほど触れてくれない項目という印象…
「比較級含意動詞」第1弾、第2弾に続いて第3弾、締めくくりの記事となります。過去ログはこちらから。 tmrowing.hatenablog.com tmrowing.hatenablog.com 「比較級含意」の動詞の実感がある程度持てると、読解・聴解での解像度も上がり、会話や作文の際にも…
前回のエントリー、「比較級含意動詞」の第1弾は如何だったでしょうか? tmrowing.hatenablog.com 解説でのキーワードなどがついていないため、当該期間内のニュースで漏れているものもいくつかあります。 例えば、他動詞のtop。 U.S. Coronavirus Death Tol…
私のライティングのシラバスに限らず、英語の授業の中で重視している項目に「比較級含意の動詞」があります。 increase, grow, riseやdecrease, decline, fallのような、俗にいうベタなものだけでなく、expandやextend, augmentやshrink, wane, erodeなども、…
教科書会社が提供する指導者用資料も今では色々。 出講先で採用している教材の指導者用資料には、著者自ら指導上の留意点などを解説する動画まであることに、つい最近気づきました。 ちょうど、学年末試験期間で、自分のテストが出てくるまでは採点祭りも始…
気になる語法シリーズ、というワケでもないのですが、時々教材や入試問題の本文中に、そして日課の英語ニュースのRTの際に見かけて採取しておいたものを中心にとりあげます。辞書でも用例検索で探さないとなかなか見つからず、巷の学参や英語本でもそれほど…
先日、ツイッター (今はX) で川端康成の『美しい日本の私』の話題が流れてきたので、書棚から引っ張り出してきた二冊。 大江健三郎の、『あいまいな日本の私』(岩波新書)のタイトルで、「あいまい」なのは、私なのか日本なのか?まさにあいまいですよね?…
日本の英語教室内外で課されるテストでは、次のような問題がよく見られます。 1. 彼は新しい環境に馴染むのに苦労しているようだ。 He (ア in イ to ウ getting used エ seems to オ have difficulty) his new environment.2. 大学の4年生の一部は英語をなか…
明日2月25日は、国公立大の個別試験前期日程。落ち着くもよし、瀬戸際まで足掻くもよし。 若いうちは若さに捉まれ。 と言うじゃないですか。ここまできたら、全ては必然。 いつも通り、と思うと緊張が増したりするものなので、「その時通り」でいいんですよ。…
日中も寒い中、今でストーブをつけてWFH。 今日が祝日だということにさっき気づきました。さて、ツイッター(今はX)で以前、こんなエピソードを呟いていました。 私が高校生だった頃の実話。 当時の英検1級は日本語の記事や随想・コラムみたいな文章を150語…
前回、慶応義塾大学の経済学部の出題を取り上げ、その「著者名」をあれこれ論じてみました。今回は、今春の大学入試問題から、表現系の出題を取り上げます。 例によって、解法講義ではありませんので、不要な批判をされぬようお気をつけ下さい。まず、慶大・…
ツイッターのタイムラインに流れてきた日永田 (ひえいだ) 先生のツイートにあった慶応義塾大学経済学部の出題がちょっと気になったので、こちらで取り上げる次第。 元ツイはこちら。 慶應経済大問3の著者名よいねFrank Debate(率直な議論)でしょw pic.twi…
以前、授業でも使ったことがある頻出問題集の四訂版の第二刷が出たことを知り、第二刷なら、誤植等もきっと直っているだろうなぁと期待して購入。 ツイッターでも書影つきで、投稿していました。 四訂版も第二刷が出たので、誤植等直っていると期待して購入…
先日、次のような物言いで「描写文」の指導に苦言を呈していました。 この時期に私のところに過去問を持ってくる受験生は予備校や塾、または参考書などで何らかの対策をしてきたとは思うのですが、こと「描写」となると、課題が多いと思わざるを得ません。 過…
2010年代の後半くらいから、授業の中で明示的に指導している項目に、 ギャップ橋渡しのeven と私が名付けているevenの用法があります。 Web上を探しても、私くらいしかそれらしい名称で呼んでいないので、なかなか私の教室の外の方に分ってもらうのが、難しい…
連休の中日の日曜日、こちらのワークショップに参加してきました。 明日からの授業が楽(らくに、たのしく)になる! 英語ライティング・ワークショップ 『評価とフィードバック』 山岡憲史先生が講演されるということなので、お会いしたかったのですが、流石…
前回のエントリーは、boyfriend cardiganに端を発して、レクチャーもどきに仕立てるという、足掛け20年になろうかというこのブログでも、これまでやったことのない内容となっていました。まだ、レクチャーを聴いていない方は、先にそちらを試してみてから、今…
今朝はいつものように英語ニュースザッピングをしていたのですが、その合間に見たある広告が気になり色々と回り道。 きっかけはこの boyfriend cardigan という語でした。その経過はツイッターに投稿していました。 いつ頃から市民権を得た表現なのか気にな…
一般対象の「チャンクセミナー」に続いて、受験生対象のセミナーも無事終了しました。 受講者の皆様、ご受講ありがとうございます。お疲れさまでした。特に、受験生講座の方は、少人数で、志望校に特化した内容と水準で、かなり濃い取り組みができたのではな…
前回の共通テストもどきの「お話」は殆ど反響がなく、ちょっと凹みましたが、先日の満月を見たら、こちらの気も満ちてきたので、プラマイプラスです。tmrowing.hatenablog.com 今日は英語の語法の話し。接続詞のthough/although と前置詞のdespite/in spite …
先日、今年の共通テストのリーディング第5問について批判的な記事を書きましたが、私はセンター試験の問題に戻せなどとは全く考えていないので、共通テストを批判する人を十把一絡げにしてラベルを貼るのは勘弁してくださいね。 拙ブログでも、第5問を取り上…
高校1年の教材研究の途中で古い本を引っ張り出して、ある英語の語法について考えていた。 あんな本や、こんな本。 昔とは言わず、近年の大学入試での英語の出題でも、 a. But for your help, I could never have finished the job. b. If you (hadn’t helpe…
2024年1月13日&14日の二日間で大学入試センター 共通テスト(本試験)が行われました。 センター試験や共通一次の頃とは全く異なり、「面白かったからもう一回読んでみようかな」とか、「高1、高2の生徒にも是非読ませたい」という文章は姿を消した共通テス…
今日から「共通テスト」。 これを書いている今は、そろそろ外国語(筆記)の終わる頃ですかね。 2日目もありますから、一喜一憂せず、心身の健康&安全第一でお願いします。 The number of students who let a small mistake on the first day ruin the rest…
年末のセミナー受講者からのフィードバックも続々寄せられています。今回で、私のセミナー受講が2回目という、比較的若い世代の先生から。 コロナ前に新宿でのライティング講座を受講して以来, 先生の講座を受講させて頂きました。 当時は経験が浅く内容を目…
元日にtwitterで新年の呟きをしていました。 本当に辛く悲しい2023年でした。新年を生きて迎えられたことに感謝。私の残り時間も少ないので、見たいものを見る、聴きたい音を聴く、読みたい本を読む、話したいことを話す、書きたいことばを書く、会いたい人…
年末の指導者対象セミナー受講者からのフィードバックも、過去2回で紹介してきました。 tmrowing.hatenablog.com tmrowing.hatenablog.com 前回の水本篤先生以外にも、今回参加してくれた大学の先生がいますので、匿名でご紹介。 文字指導など、私のセミナー…
2024年、元日に、能登を中心とした大地震。 翌、2日には羽田空港での航空機事故。 心が安まらないようなときは、映像を流すメディアから離れるのも大事。年末のエントリーで、「和文英訳・英文ライティング」の指導法セミナー受講者からのフィードバックから…
12/30のセミナー振り返り。 年の瀬にも関わらず、約30名の参加を得て無事開講できました。ありがとうございます。 英文ライティング指導法セミナー:表現も・論理も〜和文英訳の指導と英文ライティングの指導との両立 と題した3時間の長丁場。 おおまかな…
今年度の授業で取り上げた「表現」のうち、 合う・合わない、似合う・似合わない の意味を表すものをまとめておきたいと思います。 昭和の頃の入試問題から、つい最近の出題まで、次のような英文が取り上げられています。 空所補充完成だったり、同義語選択…